北海道博物館で初展示
札幌市の北海道博物館では2016年12月22日から2017年1月15日までの間、「第1回蔵出し展 アイヌ民族の造形美 ―北海道博物館所蔵の木盆―」を開催する。
アイヌの木盆
北海道博物館の特別展示室では、今年初めての開催となる「北海道博物館所蔵の木盆」の展示を行う。北海道大学アイヌ・先住民研究センターの協力で実現。
アイヌ民族の木彫りは民芸品として有名、人形やお守り、像などは土産物屋でもよく見かける。しかし木彫りの中でも木盆の造形美は専門家からも高い評価を受けており、その卓越した技術と造形美は二つとない伝統と言えるだろう。
同博物館では、明治期から現在まで集め所蔵していた木盆をすべて展示。構成としては、「お盆とその作り手たち」「様々な模様」「受け継がれる伝統」の3部構成で分かりやすくなっており、歴史を刻みながら、今なお新たな技術の変革と美の向上が見て取れる展示会だ。
開催概要
同展示会は2016年12月22日から翌年の1月15日まで。観覧料も無料なので、札幌観光の折には、ぜひ立ち寄ってみたい。北海道の歴史、アイヌの歴史、そして木彫りの歴史にふれあうことはもちろん、初公開の木盆の数々を見ることができるのは貴重な体験だ。

北海道博物館のプレスリリース
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/北海道博物館サイト
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