札幌、冬の平均気温は氷点下、路面凍結は必須!
札幌と言えば雪。冬になれば、避けては通れないのが凍結や積雪しているツルツル路面です。札幌では、ホタテ、カニ、イカ、エビなど冬に旬を迎える魚貝類が勢揃いしますし、雪祭りが開催され、多くの観光客で賑わう季節でもあります。
観光で訪れる人にとって心配なのが「雪」ではないでしょうか。札幌の平均気温は、12月が-1度、1月が-4.1度と、冬に間は0度を下回るため、凍結しやすい天気が続きます。
雪に慣れている雪国の人たちは、嫌でも雪と共に暮らしていますので、実は「転びにくい歩き方」をマスターしています。ツルツル路面の歩き方をマスターすれば、雪の日であっても、札幌での観光を満喫できるはずです。
突然の大雪で道が凍結し、つるっと滑るなどヒヤッとした経験をした方も少なくないはずです。そこで、雪国の人が直接伝授する「転びにくい歩き方」をお伝えしたいと思います。
1:靴の種類
まずは、靴に気を遣いましょう。絶対にNGなのが、キャンパス生地や通気性の良いタイプのスニーカーです。スニーカーに付いた雪が溶け出すと、さあ大変。ご想像の通り大浸水してしまいます。
また、ハイヒールも、体勢が安定せず転倒の原因となり、とても危険なので雪に日に履くのはやめましょう。
さらに、靴底にも配慮が必要です。深い溝があり、柔らかいゴムで作られた靴がベストです。雪国では「冬靴」というジャンルの靴が販売されます。冬靴は、滑らない、濡れない、温かいの3つの機能がそろった靴のことを指します。
ちなみに、登山用のトレッキングシューズは、溝の深さはありますが、靴底は固めなので、溝に雪が詰まって滑り止めの機能を果たせず、ツルツル路面で滑りやすくなってしまいます。
数日間の旅行であれば、着脱可能な「靴用アタッチメント」を使用することで、自分の靴が「冬靴」へと変身させることができます。持ち運びが簡単で、不要になれば取り外せるのでおすすめです。
2:ペンギンのように歩く
凍結した路面では、ペンギンのような歩き方を意識しましょう。まず、短い歩幅で歩きましょう。逆に大きな歩幅で歩くと、足を高く上げるため、重心の揺れが大きくなり、転倒する原因になってしまうためです。
そして、足裏全体をつけて歩くようにします。かかとから下ろしてつま先へ重心を移動する歩き方ではなく、足跡を一気につけるような、できるだけ足裏全体を地面につけると転びにくくなります。
すり足のような歩き方にも見えますが、完全に地面と足裏をつけて歩くと転倒の原因になるので、軽く足を浮かせて歩きましょう。普段の歩幅よりも短くなるので、多少時間がかかります。時間に余裕を持って、焦らず急がず歩くことで転倒を防ぐことができます。
3:横断歩道や橋の上は特に注意
特に気をつけたいのが、横断歩道付近です。横断歩道の手前は、人が多く通るため圧雪されたり、溶けた雪が再度凍ったりするため、危険です。横断歩道の白い部分も、滑りやすくなっているため注意が必要です。
また、川などの上に架かる橋の上も、地熱を得ることができないため凍結しやすいうえ、緩やかな坂になっていることが多いため、歩いて通るときは特に注意が必要です。
4:転んでも大丈夫な服装
札幌の冬は、平均気温が氷点下となるため、しっかり防寒対策をしましょう。また、ツルツル路面で全く転ばないのは至難の業なので、もし転んでも軽傷で済むように安全性の高い服装をすることも重要です。
頭には、厚めの毛糸帽をかぶりましょう。耳を覆い、防寒性を高めることも大切です。手袋も厚めなものを選び、皮革やポリエステルなど撥水性と保温性を兼ねそろえた素材がよいでしょう。
コートもクッション性の高いものを着ることで、転んだときの衝撃を和らげてくれます。フード付きで、中綿やダウンが入ったポリエステル素材で、丈の長さがお尻を覆う程度のコートは、防寒性が高くおすすめです。
子どもの場合、つなぎのスキーウェアを着せた方が良いでしょう。加えて、厚手の毛糸帽で耳を隠して、手袋も装着し、完全装備することが必要です。
5:リュックを使おう
雪の日は、両手を自由に使えるようにリュックを使用しましょう。手さげカバンを使用すると、片手がふさがってしまい、歩行時の安定性と安全性を十分に確保できません。
また、大きな荷物を運ぶ際も、手さげカバンよりはキャリーバッグを使用した方が、転びそうになったときに体を支える役割を果たしてくれます。ただし、雪道ではキャリーバッグをうまく運べない可能性もあるため要注意です。
これらは、雪の日にすぐに使える技です。頭の片隅に入れておけば、これから訪れる冬のシーズンも札幌の観光を楽しめるはず。あとは、体調を崩さぬよう、お気をつけください。
(画像はイメージです)