北海道へ行ったらやっぱりドライブ
天気予報ではまだ「最強寒波」という言葉がちらほら聞かれますが、気の早い方はそろそろゴールデンウィークや夏の旅行のことを考え始めているのではないでしょうか。行き先はもちろん北海道ですよね。
広大な北海道を思いのままに巡るのなら、足は何といってもクルマが便利です。聞きなれない言葉かもしれませんが、「シーニックバイウェイ」というのをご紹介いたしましょう。
シーニックバイウェイって?
シーニックバイウェイ。英語で書くと、Scenic Byway。「Scenic」は「眺めのよい」、「Byway」は「脇道」ですね。
クルマからの視点で景観や自然、文化、遊びなどの要素を取り入れて地域と行政が連携してその地域の活性化を図る取り組みです。元はアメリカで始まったもので、アメリカでは法制化されています。さすがに進んでますね。
アメリカの制度を参考に日本でも取り組みが始まり、2003年に北海道で初めてルートが設定されました。その後、2005年に日本風景街道戦略会議(シーニックバイウェイ戦略会議)が設立され、今では全国に広がっています。
ということで、札幌から手軽に行けるシーニックバイウェイルートを二つご紹介いたしましょう。
藻岩山麓・定山渓ルート
はじめは、札幌市の南部、藻岩山から定山渓にかけてのエリアです。藻岩山は札幌市街地のすぐ南にある標高531mの山。山を覆う森林は殆どが原生林で、その頂上から眺める札幌の夜景は、日本"新"三大夜景のひとつに数えられています。
藻岩山からさらに南に下ると札幌の奥座敷として親しまれている定山渓があります。シーニックバイウェイのルートは主に三つあります。
ひとつ目は、国道230号線を走って中山峠に至るルート。中山峠では、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山の眺めと「峠のあげいも」がおすすめです。
二つ目は、定山渓温泉から道道1号線を通って札幌国際スキー場の脇を通って朝里峠に向かうルート。山間を快適にドライブし、峠を越えてさらに進むと小樽に出ます。
三つ目は、国道453号線を通って「国営滝野すずらん丘陵公園」へ向かうルートです。めちゃくちゃ広いこの公園は大人も子供も楽しめる施設がたくさん。クルマを降りて一日楽しんじゃいましょう。
支笏洞爺ニセコルート
さらに南に向かって支笏湖、洞爺湖方面に行ってみましょう。支笏洞爺ニセコルートは三つのエリアで構成されています。
ウェルカム北海道エリアテーマは、「ここからはじまる北海道」。北海道の空の玄関口、新千歳空港からすぐ近くです。恵庭市を通る道道117号線、千歳市を通る道道16号線、どちらも支笏湖に通じます。
ニセコ羊蹄エリアテーマは「羊蹄山とニセコの自然が与える感動のみち」。支笏湖から行くルートと、札幌から国道230号線を通って行くルート、さらに小樽から行くルートもあります。富士山と瓜二つの蝦夷富士「羊蹄山」の眺めと、ニセコの大自然を楽しみましょう。
洞爺湖エリアテーマは「美しい洞爺湖と火山がおりなすエコミュージアムルート」です。ひょうたん型の島が浮かぶ洞爺湖。噴煙を上げ続けている昭和新山。洞爺湖サミットが開かれた地で四季折々の絶景を堪能してみたいものです。
まとめ
シーニックバイウェイとて登録されたルートには、それぞれにおすすめのポイントがあります。公式サイトでシーニックデッキ、シーニックポイント、シーニックロードなどが紹介されているので、あらかじめ調べておくとよいでしょう。
北海道には2017年11月末現在、13ルートが登録されています。今回ご紹介した二つのルートを走ったら、残りの全ルート制覇を目指すのも楽しいと思います。
シーニックバイウェイ北海道公式サイト(画像は写真ACより)