欧州のような日本の風景が魅力
北海道上川郡にある美瑛町は、「日本で最も美しい村連合」に加盟する、なだらかな丘陵と豊かな自然の景観が自慢の町。北海道のほぼ中央に位置し、日本百名山の十勝岳連峰も、丘の向こうに望むことができます。
美瑛では農作業の関係で、丘陵地帯に種類の異なる作物が植えられたことから畑ごとに色が変わり、まるでパッチワークをしたような美しい丘のパターンが生まれました。
そんな景観を楽しめる場所として人気も高まった有名観光スポット「パッチワークの路」の楽しみ方をご紹介します。
王道は名木めぐり
美瑛には自然美が多く、どこを切り取っても絵になりますが、とりわけ美しい「パッチワークの路」は度々メディアに取り上げられます。「パッチワークの路」を語るのに外せないのが、著名な木々たち。中でも有名なのが、「ケンとメリーの木」と「セブンスターの木」です。
1972年に日産自動車が4代目スカイラインのCMのロケ地として使用し、その時の「ケンとメリーのスカイライン」から名前がとられた「ケンとメリーの木」。一方、「セブンスターの木」は、タバコの銘柄“セブンスター”が由来です。タバコのパッケージに採用された木は、こちらの美瑛の木だったことご存知でしたか?
広大な畑と、ポツンと立つ大木が何とも言えない構図を作り出し、多くの人が写真撮影に勤しみます。ここは間違いなく、インスタ映えスポットといえるでしょう。
※どちらも周りは私有地なので、畑の中に入っての撮影はNG!
人気の観光シーズンは初夏
北海道でも札幌のような都市ならば季節を選びませんが、自然美を得意とする美瑛に訪れるならば、彩りの美しいシーズンがオススメです。ズバリ人気のシーズンは夏休みで混雑する前、初夏の爽やかな6~7月でしょう。
初夏の「パッチワークの路」には、青々とした麦畑が広がり、じゃがいもも白い可愛い花を咲かせています。お天気が良ければ、十勝岳連峰を背景にバツグンに美しい景色を拝めるはず。空気も澄んで、欧州の田園風景をみているようなこの「パッチワークの路」をドライブしたら最高です!
美瑛駅前には、レンタカーサービス施設もあるので、飛行機や新幹線で来たとしても車を便利に利用できます。北海道は広大なので、ガソリンだけは早め早めに補給すると安心です。
「パッチワークの路」近くのグルメ
思ったよりグルメも充実しているのが美瑛のよいところ。「パッチワークの路」の付近にも、お洒落で素敵なカフェやレストランがあります。デッキ席が爽快の手作りパンの店「あるうのぱいん」は、チーズを贅沢に使ったチーズフォンデュセットが人気。
無農薬野菜使用のドイツ家庭料理が楽しめる「ランドカフェ 」なら、ドイツパンとともに農薬を使用しない美瑛野菜を存分に味わえます。
リーズナブルに本格フレンチを楽しめる「レストラン・アスペルジュ」なら、一皿一皿が絵画のように美しい野菜料理や、ジューシーな美瑛産豚も楽しめますよ。
どちらも美瑛らしい料理が楽しめるおススメ店です。
再訪は季節を変えて
人気のシーズンは初夏ですが、作物が実る夏も紅葉の秋も気になります。季節を変えれば、また違う「パッチワークの路」と会えるのです。例えば秋なら木々が色づきます。赤く色づいた「セブンスターの木」にも遭遇できたらちょっと得した気分です。
ガイドブックにとらわれず、自分が綺麗だと思う景色を自分なりに楽しんでみてはいかがでしょうか。
パッチワークの路 基本情報
「パッチワークの路」は、上川郡美瑛町大村。アクセスとして、JR富良野線美瑛駅より北瑛方面へタクシーで5分程。 レンタカーなどでまわるのが便利です。
レンタサイクルを利用する場合は、最近では電動自転車を貸してくれるところも多くあるので、そちらをおススメします。北の大地を風をきって走れたらきっと気持ちいいですよ。
(画像は写真ACより)