北海道の中心、札幌で北海道の一番について考える
北海道に来てまず感じるのはその広さではないでしょうか。都道府県では日本一。はて、他にも日本一がありそうだけれど、何があるのだろう?ちょっと予習しておいてから札幌へ行くとより楽しめるかなと思い、調べてみました。
以外と日本一がたくさんあるので、今回は地理や自然に関するものをご紹介します。
広さ
はじめは、誰もが知っている一番、「広さ」です。地図を眺めれば一目瞭然。都道府県の中ではダントツで広そうです。でも、どのくらい広いのでしょう?
面積面積第2位は岩手県ですが、2位以下何位までの面積を合計すると北海道の面積を超えるか計算してみました。第3位福島県、第4位長野県と足していって、何と、第8位の青森県まで足さないと北海道の面積を上回ることはできません。圧倒的な広さです。
市町村単位の面積でみると、北海道内の市町村に全国一はありませんでした。
自然公園自然公園(国立公園、国定公園、都道府県立自然公園)の面積も全国一です。広さだけでなく、国立公園数6、国定公園数5というのもそれぞれ全国一。一方、都道府県立自然公園数は12で、こちらは高知県の18、岐阜県の15、新潟県の13に次いで第4位でした。
カルデラちょっと変わったところでは、カルデラの広さというのがあります。屈斜路カルデラが全国一。有名な阿蘇のカルデラは2番目です。
人口密度広さに関係する一番の数値をもう一つ。人口密度です。北海道は、1平方キロメートルあたり72人で全国最少。人口密度が最も高いのは、1平方キロメートルあたり343人の東京都です。
寒さ
寒さが苦手な人にとっては、「北海道」と聞いただけでブルブルッときてしまうのではないでしょうか。実際に寒いです。どれだけ寒いかというファクトをご紹介しましょう。
最低気温気象庁の観測史上最低の気温は、1902年1月25日に旭川で観測された-41.0℃。以下、ランキング20位まで、富士山を除いて全て北海道各地で記録されました。
最高気温次は最高気温の低さ。こちらは、1936年1月31日富士山で観測された-32.0℃が全国一ですが、ランキング20位まで北海道各地の地名がズラリと並びます。
富士山の次に最高気温が低かったのは、旭川の-22.5℃。1909年1月12日に観測されたものです。富士山の他にもう一つランクインしているのが徳島県の剣山です。
真冬日真冬日(最高気温が0度未満)の日数はどうでしょう。2016年の観測データによると、こちらも、富士山が193日で第1位。第2位は北海道オホーツク地方白滝の93日です。
以下50位まで、第3位に青森県酸ケ湯、第14位に福島県鷲倉がランクインしていますが、残りは全て北海道。
高度1,000mごとに気温は約6.5度下がるので、富士山頂は海面より25度近く気温が下がります。普通に人が暮らしている場所としては北海道が最も寒いといってよいのではないでしょうか
積雪雪はどうでしょう。こちらは青森県に1位を譲りました。北海道は第2位です。ちなみに、以下山形県、富山県、秋田県と続きます。
真夏日夏はどうなのでしょう。2016年のデータによると、北海道の真夏日の日数は8.0日で全国最少。ちなみに全国最多は沖縄県で96.0日でした。
熱中症寒暖に関係した数値をもう一つ。熱中症による死亡者数です。2014年のデータによると、北海道の熱中症死亡者数は1.85人で全国最少です。ただし、2位以下に福岡県、山口県、奈良県と続くそうなので、南だから熱中症による死亡者数が多いとはいえないようです。
まとめ
北海道の一番を、地理で習うような事柄であれこれご紹介しようと思ったのですが、広さと寒さに関するものばかりになってしまいました。ご容赦のほど。
次の機会には、産業に関する北海道の一番をご紹介したいと思います。
なお、データは、国土交通省、気象庁の資料の他に、「都道府県別統計とランキングで見る県民性 by odomon」などを参考にさせていただきました。
(画像は写真ACより)