夏とは違う魅力、冬の余市!
小樽からJR函館本線を利用して20数分で行ける余市(よいち)町。積丹(しゃこたん)半島の付け根にあるこの町には、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所があり、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「マッサン」で有名になりました。
また、日本で初めてスペースシャトル搭乗員となった宇宙飛行士、毛利衛(もうりまもる)さんの故郷でもあります。
夏場の余市エリアは、積丹半島の風景、ニッカウヰスキー、お隣の仁木町の果物狩りなどで知られていますが、冬になると「余市ゆき物語」と名付けられたイベントが開催され、夏とは違う魅力で観光客を惹きつけます。
「余市ゆき物語」は小樽と同時開催
例年11月から翌年2月にかけて余市で開催される「余市ゆき物語」は、実は小樽の「小樽ゆき物語」と同時開催のイベントです。
「小樽ゆき物語」は、小樽運河がイルミネーションで青一色に彩られますが、余市のほうは町が琥珀色に染まります。ウイスキーの町ならではの演出といえます。
よいち雪あかりの路後述の「ニッカ蒸溜所冬のナイトツアー」に合わせて「よいち雪あかりの路」が開催されます。雪に覆われたニッカウヰスキー蒸溜所に、琥珀色のキャンドルが多数灯され、歴史を感じさせる建物が並ぶ蒸溜所がロマンチックな雰囲気に一変します。
ニッカ蒸溜所 冬のナイトツアー「余市ゆき物語」のいちばんの見所は、通常は入ることのできない夕方以降の時間帯に開催される蒸溜所のプレミアムツアーです。ろうそくの灯りに照らされて幻想的な雰囲気となった蒸溜所内をガイドツアーで巡ります。
昼間に開催される通常の見学ツアーでは得られないシャッターチャンスが次から次へと現れます。ツアー終了後は、このツアー限定のホットウイスキーやホットトディーの試飲が待っています。
ツアーは、開催各日先着順で40名限定。要予約で参加費は無料です。
明るいうちに余市に着いて、「ウイスキー博物館」や、マッサン、リタのモデルとなったニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏と妻が暮らした家(内部も一部公開されています)を見学するのも良いでしょう。
まちごはんパスポートその土地ならではのおいしい食べ物を味わうというのは観光旅行では最優先される目的です。札幌には北海道各地からおいしい食材が集まってきますが、余市(そして小樽)は共に港町。積丹の海でとれた海の幸がとれたてで味わうことができるのです
「余市ゆき物語」、「小樽ゆき物語」の開催期間中は、「まちごはんパスポート」が発行され、余市、小樽の約50店舗自慢の料理が紹介されます。参加店で「まちごはんパスポート」を提示すると割り引きや特典等のサービスが受けられます。
ダブルで「ゆき物語」を楽しむ
「余市ゆき物語」と「小樽ゆき物語」が開催されている期間は、余市駅前と小樽市内を結ぶバスが2日間乗り放題になる「小樽・余市ゆき物語フリーきっぷ」が発売されます。
小樽のブルーと余市のアンバー(琥珀色)。小樽から余市までの所要時間はわずか30分ほど。両方訪れて、どちらの灯りが気に入るか確かめてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いろいろと書いてきましたが、今度の冬の予定はまだ公になっていません。下記の公式サイトをチェックして開催に備えましょう。
冬の北海道も観光客の人気は札幌に集中しがちです。でも素敵なところは札幌だけではありません。札幌から西へ小樽そして余市と足を伸ばすと、大都会とは違った見所に出会えます。
冬の余市で、寒さ、琥珀色に染まった夜の雪の美しさ、そしてろうそくの灯りの暖かさを味わってみませんか。
余市ゆき物語住所:
北海道余市郡余市町黒川町5-43-7(JR余市駅)
北海道余市郡余市町黒川町7-6(ニッカウヰスキー余市蒸溜所)
アクセス:JR函館本線で札幌から約1時間
公式サイト:
http://www.otarusnowstory.com/(画像は写真ACより)