夏よりいいかも、冬の小樽!
JRで札幌から30分足らずで行ける小樽。運河沿いの景観が大人気で、北海道観光、とりわけ札幌エリアでは外すことのできないスポットです。
夏場の行楽シーズンは、爽やかな北海道の気候と相俟って多くの観光客で賑わいますが、冬になって雪に覆われた景色は、きりりと澄み切った空気の中で、より一層魅力を増します。ライトアップされた雪化粧の運河は夏場より素敵かもしれません。冬ならではのイベントも目白押しです。
では、小樽の冬の魅力をご紹介して参りましょう。
小樽ゆき物語
「小樽ゆき物語」は、冬の小樽をより楽しんでいただこうと、2013年に始められたイベントです。開催期間は長く、11月半ばから翌年2月半ばまで続きます。小樽運河を中心に、市内のあちこちで趣向を凝らしたイベントが開催されます。主な見所を見てみましょう。
青の運河小樽運河がライトアップされるのですが、何と、小樽運河が青一色に染まり、現実の世界とは思えない世界が広がります。点灯時間は日没から22時30分まで。場所は、小樽運河の浅草橋から中央橋までの間です。開催は11月から翌年1月いっぱいです。
ワイングラスタワー北一硝子で知られるように、小樽はガラスのまち。「小樽ゆき物語」のメイン会場となる運河プラザに約2,000個のワイングラスをピラミッド状に積み上げたワイングラスタワーが出現します。
色とりどりに照らされるワイングラスのピラミッドを眺めながら、地元のお酒を楽しめる「キャンドル・バー」がオープンするというのも洒落ています。
浮き玉ツリー運河プラザ前庭に飾られる「小樽ゆき物語」のシンボルツリーです。浮き球というのは、漁業で漁網を浮かせたり目印にしたりするのに用いられる中空のガラス玉。約200個の浮き玉で作られた高さ4mのツリーがライトアップされて訪れる人を迎えてくれます。
小樽天狗山小樽天狗山は、町並みと港を見下ろすことのできる小樽のシンボルといえる山です。標高は532.4m。山頂からの夜景は、『北海道三大夜景』のひとつに数えられます。
山頂にある展望レストラン「てんぐ」は、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に掲載されている一つ星レストラン。窓際にしつらえられた約25mのバーカウンターで、夜景と美味しい食事を同時に楽しめます。
また、天狗山の山頂近くには「天狗桜」と呼ばれるエゾヤマザクラがあります。樹齢100年を越えるといわれるこの桜は、「小樽ゆき物語」期間中、妖しく青にライトアップされます。
ライトアップされた歴史的建造物明治から大正期にかけて海運で栄えた小樽には、この頃に建てられた洋風建築物が今も数多く残っています。
国指定重要文化財の旧日本郵船小樽支店、小樽市の有形文化財に指定されている日本銀行旧小樽支店などの歴史的建造物がライトアップされます(通年)。
小樽雪あかりの路
「小樽ゆき物語」を引き継ぐように2月に開催されるのが「小樽雪あかりの路」です。このイベントの名称は、小樽にゆかりの深い文学者、伊藤整の詩「雪あかりの路」にちなんで名付けられました。次回開催日は、2018年2月9日(金)から18日(日)です。
凍てつく寒さが温かく感じられるほど、やさしく、温かく、幻想的な灯りが市内のあちこちでともります。メインとなるのは運河と旧国鉄手宮線跡地。運河には約200個もの浮き玉キャンドルが浮かび、雪に埋もれた廃線跡地に揺らめく無数のろうそくの灯りはまるで銀河鉄道の世界です。
他にも市内約40カ所で、数多くのボランティアの手によって、無数の灯りが雪の中でともされ、例年、50万人以上の来場者を楽しませています。
まとめ
小樽は、札幌と比べるとこぢんまりとした町なので、天狗山を除く主要なスポットは十分歩いて回ることができます。暖かい服装に身を包んで、港町小樽の冬を楽しんでみてはいかがでしょうか。
小樽ゆき物語住所:小樽市色内2丁目1番20号(運河プラザ)
アクセス:JR小樽駅から徒歩約10分
公式サイト:
http://www.otarusnowstory.com/小樽雪あかりの路住所:小樽市色内1丁目13(手宮線会場)
アクセス:JR小樽駅から徒歩約10分
公式サイト:
http://www.yukiakarinomichi.org(画像は写真ACより)