ひと味違う札幌近郊の祭り
夏から秋にかけては祭りのシーズン。全国各地で祭りが開催されます。札幌でも、さっぽろ夏祭りを皮切りにさまざまな祭りが開催されますが、もちろん、札幌以外でも祭りは開催されています。札幌とはひと味違う祭りとして、近郊の石狩市と岩見沢市の祭りをご紹介いたしましょう。
石狩市の祭り
石狩市は札幌市の北隣にあります。石狩川は石狩市で日本海に注ぎます。人口は約6万人。
かつては鮭漁が盛んでしたが、戦後は札幌市のベッドタウンとして発達し、現在では石狩湾新港や工業団地ができました。鮭漁で賑わっていた頃とは海沿いの景観は変わりましたが、石狩市の河川には秋になると今でもたくさんの鮭が帰ってきます。
石狩市の秋祭りは、鮭と海産物が主役です。市内の三地区で「石狩さけまつり」、「厚田ふるさとあきあじ祭り」、「浜益ふるさと祭り」が開催され、「石狩市三大秋祭り」と呼ばれています。
三つの祭り共通なのが、石狩湾で捕れた鮭の即売と石狩鍋、いくら丼などの鮭料理です。以下、それぞれの祭りの特徴をご紹介します。
石狩市三大秋祭り
http://www.ishikari-kankou.net/石狩さけまつり今年は第53回を数えます。名物は、迫力満点の「鮭の掴み取り」と、石狩川を一望できるヘリコプター遊覧飛行です。
日時:9月23日(土・祝)~24日(日)9時~16時30分
場所:弁天歴史通り一帯(石狩市弁天町1-1周辺)
アクセス:札幌駅から車で約50分(約25km)
厚田ふるさとあきあじ祭り「あきあじ」とは北海道では鮭のこと。今年は第43回。市内で飼育されている豚の1割ほどといわれる希少な「望来豚(もうらいとん)」を用いた豚丼「望来丼」が味わえます。
日時:9月23日(土・祝)9時~15時
場所:みなくる多目的広場(石狩市厚田区望来27番地)
アクセス:札幌駅から車で約60分(約35km)
浜益ふるさと祭り浜益産黒毛和牛の販売と、会場目の前に広がる日本海の夕日が特徴です。かつてのニシン漁を再現した「沖揚げ音頭」や、「幌豊漁太鼓」などの郷土芸能も披露されます。
日時:9月17日(日)9時~15時15分
場所:川下海浜施設イベント広場(石狩市浜益区川下)
アクセス:札幌駅から車で約90分(約75km)
岩見沢市の祭り
岩見沢市は江別市を挟んで札幌の北東にある町。高度経済成長の頃には、周辺の炭鉱と道内各港とを結ぶ鉄道の拠点でした。
日本でも有数の豪雪地帯で、年間積雪量は8mに及びます。現在は、米、小麦などの日本有数の産地であり、ワイナリーも有名になりました。また7つの工業団地があります。人口は約8万3,000人。
いわみざわ秋まつり岩見沢神社の秋季例大祭です。五穀豊穣を感謝し、神輿渡御や獅子舞が行われます。神社境内と東山公園が会場となり、道内各地から200軒以上の屋台・露店が集まります。
開催日:9月14日(木)~16日(土)
場所:岩見沢神社周辺(岩見沢市12条西1丁目3番地)
アクセス:JR函館本線「岩見沢」駅から車で約5分
ふるさと百餅祭り「いわみざわ秋まつり」からバトンを受けるように始まるのが「ふるさと百餅祭り」です。今年で第35回を数えます。
見所は、直径2.1m、重さ4tにもなる巨大な臼に、ヨイトマケ方式で約5mの高さまで持ち上げた杵で豪快につく餅つきです。飛び入り参加もOKです。つきあがった餅は、1,200人分のお汁粉となって見物客に振る舞われます。
開催日:9月16日(土)~18日(月・祝)
会場:岩見沢市1条から5条の栄通り、4条通り、ぷらっとぱーく
アクセス:JR函館本線「岩見沢」駅から徒歩約5分
いわみざわ情熱フェスティバル「ふるさと百餅祭り」と同時に開催されるイベントです。地元の農産物や特産品販売の他に、岩見沢ブランドにこだわった飲食店が多数出店します。
開催日:9月17日(日)~18日(月・祝)
会場:岩見沢駅東市民広場公園、イベントホール赤れんが(岩見沢市有明町南1)
アクセス:JR函館本線「岩見沢」駅から徒歩約1分
まとめ
札幌近郊の秋祭りとして石狩市と岩見沢市の祭りをご紹介しました。札幌の祭りとはちょっと違う秋祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと都会の祭りとは違う発見があることでしょう。
(画像は写真ACより)