北海道は紅葉名所がたくさん
広大で森や林が多い北海道は紅葉、黄葉も見事です。あえて『名所』と呼ばれるところに行かなくても、町なかの公園でも十分紅葉が楽しめます。
札幌市内だけでも、定山渓の二見吊橋や豊平峡ダムといった定番の紅葉名所を筆頭に、北大のイチョウ並木、円山公園、中島公園、滝野すずらん丘陵公園など、紅葉名所と呼ばれるところがたくさんあります。
札幌を離れて広く北海道全体を見渡してみると、数え切れないほどの紅葉名所があることに驚かされます。数ある中から、札幌近郊にある紅葉名所をいくつかご紹介いたしましょう。
小樽方面
朝里ダム朝里ダム(あさりダム)は小樽市を流れる朝里川に造られたダムで、小樽市の水がめです。ダム湖の名称はオタルナイ湖。湖面の向こうに広がる紅葉した山の眺めは絶景です。ダムの下流には通称「朝里スカイループ」と呼ばれるループ橋があり、観光名所になっています。
住所:小樽市朝里川温泉
アクセス:札樽自動車道朝里ICから車で約10分
千歳、支笏湖方面
恵庭渓谷恵庭市は札幌から千歳に向かう途中にあります。恵庭渓谷は、恵庭の市街地から支笏湖に向かう道道117号線にある渓谷です。
渓谷の見所であるラルマナイの滝、白扇の滝が見事な紅葉を一層引き立てます。渓流沿いに、散策路や滝見広場が整備されているので、ゆっくりと紅葉を観賞することができます。
住所:恵庭市盤尻
アクセス:道央自動車道恵庭ICから車で約30分
支笏湖(しこつこ)恵庭渓谷からさらに30分ほど走ると支笏湖に着きます。支笏洞爺国立公園にある日本最北の不凍湖です。透明度17.5mは、摩周湖に匹敵します。湖の周囲が森林に囲まれているので、湖岸のいたるところから見事な紅葉を眺めることができます。
住所:千歳市支笏湖温泉
アクセス:JR千歳線「千歳」駅から車で約30分
ニセコ方面
ニセコアンヌプリスキーリゾートで有名なニセコは、札幌の西にある山岳地帯です。紅葉の時期はどこを見ても見事な眺めになりますが、ニセコ連山の最高峰、標高1,308mのニセコアンヌプリをご紹介します。ニセコアンヌプリゴンドラで標高1,000mの展望台に登ると、羊蹄山から洞爺湖まで見渡せる絶景が広がります。
住所:虻田郡ニセコ町字ニセコ485(ニセコアンヌプリゴンドラ)
アクセス:札幌から国道230号線経由で約2時間
夕張、三笠方面
滝の上公園滝の上公園は夕張市にある公園。渓谷が見所です。夕張川の浸食でできたいくつもの滝がある千鳥ヶ滝、岩が点在する竜仙峡は、道内有数の紅葉の名所になっています。
住所:夕張市滝ノ上5
アクセス:JR石勝線「滝ノ上」駅から徒歩約5分
桂沢湖桂沢湖は、石狩川水系の幾春別川(いくしゅんべつがわ)に造られた桂沢ダムでせき止められた人造湖です。
森林に囲まれた美しい景観は道立自然公園に指定されており、秋には見事な紅葉を楽しむことができます。また、湖の周囲は化石の宝庫として知られており、アンモナイトや同時代の生物の化石が多く発見されています。
住所:三笠市桂沢
アクセス:道央自動車道「三笠」ICから車で約30分
まとめ
紅葉の名所といわれるところは、渓谷や湖が多いことに気づかされました。紅や黄が水に映える美しさは格別ということなのでしょう。
秋の北海道は10月下旬ともなると初雪が降ることがあります。紅葉見物の足としてレンタカーを利用する場合は、くれぐれも雪道、凍結路の運転にご注意ください。
この時期、関東以南から北海道を訪れる方(つまり北国の寒さに慣れていない方)は、服装は冬物を前提にすることをオススメします。冷えるときはとても寒いです。
(画像は写真ACより)