札幌の花見はゴールデンウィーク
春が遅い札幌。本州以南で桜開花がニュースになる頃、札幌はまだ雪の中。でも北国の春には良いところもあるのです。それは、春の訪れを待ちかねたように梅も桜もいっぺんに咲く(ことが多い)ということ。見頃となる花見時期もだいたいゴールデンウィーク前後。
札幌の桜名所をいくつかピックアップしてみました。定番だけでなく穴場もありますよ。
定番スポット
札幌で花見といえばここ! というスポットです。賑やかなところ、有名どころが好きで、混雑が苦にならない方向けです。
北海道神宮・円山公園札幌で花見といえば真っ先にあがるのが、北海道神宮と、隣接している円山公園です。札幌(というより北海道)で花見といえば花見弁当ではなくジンギスカン。円山公園では、花見シーズンは火気使用が許可されるので、満開の桜の下で食べるジンギスカンを楽しみにしている市民も多いのです。
隣接する北海層神宮境内も桜の名所。1,400本の桜と共に300本近い梅も植樹されているので、両方一緒に楽しむことができるのです。
円山公園
住所:札幌市中央区宮の森
アクセス:地下鉄東西線「円山公園」駅下車、徒歩約5分
北海道神宮
住所:札幌市中央区宮ヶ丘474
アクセス:地下鉄東西線「円山公園」駅下車、徒歩約15分
真駒内公園札幌の桜名所の定番としてもう一つ、真駒内公園をあげましょう。フィギュアスケートのNHK杯や全日本選手権が行われる真駒内セキスイハイムアイスアリーナがあるので、ウインタースポーツに関連して多い浮かべる名前ですが、実は自然豊かな公園で桜の名所でもあるのです。
約50,000本の自然木が残る公園内にはおよそ1,000本の桜が植えられていて4月下旬から5月上旬にかけて見頃となります。また、5月のはじめにはカタクリなども咲き、北海道に春が訪れたことを実感できるでしょう。
住所:札幌市南区真駒内公園3-1
アクセス:地下鉄南北線「真駒内」駅下車、徒歩約25分
穴場スポット
有名どころにこだわらず、のんびり桜を楽しめるほうがいいという方向けです。デートで花見ということであればこちらのほうがおすすめです。
寒地土木研究所寒そうな名前がいきなり出てきました。「国立研究開発法人 土木研究所 寒地土木研究所」という国の研究機関です。普段は一般の立ち入りはできませんが、桜が開花する時期に限って一般公開されます。
敷地内で見ることができるのは千島桜。川沿いに約200本が植えられています。千島桜というのは、千島やサハリンなどに自生する北方系の桜で、花の色は淡紅色または白。本州では中部より北の亜高山帯でしか見ることができません。
住所:札幌市豊平区平岸1条3丁目1番34号
アクセス:地下鉄南北線「中の島」駅下車、徒歩約3分
前田森林公園札幌北西部の手稲区に1982(昭和57)年から10年がかりで造られた総合公園です。全長600mにおよぶ運河と240本のポプラ並木がシンボルです。公園の半分が森林で、ふるさとの森、つどいの森、野鳥の森と名付けられています。
野鳥の森にチシマザクラ、エゾヤマザクラ、ソメイヨシノが植樹されています。とにかく公園が広いので、桜の時期でも大変な混雑ということにはならないようです。桜の時期を過ぎると、5月下旬からは石造りの藤棚が見頃を迎えます。
住所:札幌市手稲区手稲前田591
アクセス:地下鉄南北線「北24条」駅下車、中央バス「前田森林公園入口」下車、徒歩約1分
発寒西陵公園前述の前田森林公園から見て札幌市中心部寄りにある公園です。緑豊かな公園内には、散策路や遊具が整備されていて、地元住民の憩いの場になっています。公園の一角には、地元の人たちが植樹した「西陵の桜」があり、見頃になると花見客が集まってきます。
住所:札幌市西区発寒16条1丁目
アクセス:地下鉄東西線「琴似」駅または「発寒南」駅からバス、「発寒15条3」下車、徒歩約3分
まとめ
今度のゴールデンウィークは桜前線の北上をにらみつつ、札幌旅行を計画してみてはいかがでしょう。
(画像は写真ACより)