皆さんは札幌旅行の際、市内移動の「足」はどうしていますか。「クルマ」派?それとも「公共交通機関」派? もうひとつ、とっても便利な「自転車」という足がありますよ。その名は「ポロクル」。札幌(さっぽろ)の「ポロ」にサイクルの「クル」。ネーミングがおしゃれですね。
(画像はイメージです)
ポロクルとは
ひとことで言えば、レンタル自転車なのですが、従来のレンタル自転車との違いは、借りた場所に返さなくてよいということ。全国各地で普及しつつあるサイクルシェアリングで、認定NPO法人ポロクルが運営しています。
自転車を借りる場所は、各所に設置された「ポート」と呼ばれる専用駐輪場。ここで自転車を出庫し、目的地近くの「ポート」に自転車を入庫する。レンタカーでいう「乗り捨て」ができるのです。
札幌市内のポート数は40カ所以上、きれいにメンテナンスされたおしゃれな自転車が約300台、あなたの利用を待っています。
ポロクルの料金プラン
ポロクルは、会員登録不要のプランと、会員登録プランとがあります。会員登録が必要なプランは、通勤や買い物での利用者を想定したプランです。
観光目的の利用には会員登録不要のプランがよいでしょう。会員登録不要のプランには、「1日パス」と「15時パス」の2種類があります。なお、パスは自転車利用後は要返却です。
「1日パス」の利用時間は24時間。料金は1,080円(税込み)です。身分証明書と携帯電話を用意して、ポロクルカウンターか提携ホテルで「1日パス」を発行してもらいましょう。最初の出庫から24時間利用できます。日をまたぐ場合はいったん自転車をポートに返却し、翌日また出庫して利用します。
「15時パス」の利用時間は15:00から21:00まで。料金は540円(税込み)です。夕方ちょっとだけ使いたい時に便利です。こちらは、ポロクルカウンターだけの取り扱いになります。
ポロクルカウンター住所:札幌市中央区南1条西4丁目 日之出ビル 9階『ドリノキ』内
営業時間:月~金 11:00~19:00、土日祝 10:00~17:00(10月は全日 11:00~16:00)
ポロクルの利用法
ポロクルのポートで、「ポロクルカード」を自転車ラックのリーダー部分にかざすと「出庫します」とアナウンスが流れてロックが外れます。自転車を出してさあ出発。
返却する時も「ポロクルカード」を所定のリーダー部分にかざすと「入庫してください」とアナウンスが流れるので、自転車を入れるとロックがかかります。最後に、ポートに設置されているカード回収BOXにカードを投函します。カードを発行してもらったポロクルカウンターやホテルに返却する必要はありません。
ポロクルの自転車
ポロクルの自転車は、26インチの内装3段切り替え式です。ハンドル右グリップを回して変速操作をします。暗くなると自動で点灯するオートライト仕様です。ダイヤル式ワイヤー錠がついているので、利用中の駐輪の時も安心です。4ケタの鍵番号はメールで通知されるようになっています。
おすすめサイクリングコース
さて、自転車を借りてどこへ行きましょう。ポロクル公式サイトには市内定番スポットを回るビギナーズルートや、中島公園ルート、円山公園・裏参道ルートが紹介されています。他にもガイドつきのサイクリングツアーが用意されているので、ご興味のある方はポロクル公式サイトをどうぞ。
自転車があれば、公式サイト以外にも楽しみ方はいろいろ。二つご紹介します。
ひとつ目は「よさこいソーラン祭り」。大通公園を中心に市内約20カ所で開催されます。期間中は大通公園を中心に交通規制が敷かれるので、クルマでは身動きがとれません。自転車ならば軽快に回れますよ。詳細は公式サイト(http://www.yosakoi-soran.jp/)で確かめましょう。
もうひとつは「豊平川」。札幌の観光スポットとして注目を集めることは少ないですが、札幌市民にはおなじみの川です。河川敷には遊歩道や公園、自転車道が整備されています。大都市を流れる清流を眺めながらクルマを気にすることなくゆったりと走るというのもいいのではないでしょうか。
まとめ
自転車があるだけで、行動範囲がぐっと広がり、機動性もアップします。爽やかな季節に札幌を訪れるのなら、一番おすすめの交通手段です。道幅が広く直線道路の多い札幌、クルマには十分気をつけて安全に楽しみましょう。
ポロクル公式サイト:https://porocle.jp/
(画像は写真ACより)