北海道の海の幸・山の幸が勢ぞろいの場外市場
北海道にある数多くの観光スポットのなかで、是非とも訪れたい場所の一つに札幌市中央区に位置する札幌市中央卸売市場場外市場がある。
海産物の販売店や飲食店など約60店が年中無休で営業しており、隣接する札幌市中央卸売市場から仕入れたカニ、生うに、鮭など新鮮な海産物を安価で購入することができる。
なかでも場外市場が特に力を入れているのはイクラで、醬油漬け、塩のみを加えたもの、昆布だしを使ったものなど店によって味付けが異なる様々なイクラが用意されている。
海産物だけではなく、生ラムやジンギスカンを扱う精肉店、メロン、じゃがいもなどの農作物を販売する青果店もあり、北海道を代表する海の幸・山の幸が勢ぞろいだ。
他にも北海道の有名銘菓をはじめ約700種の菓子を販売する菓子店や、黒百合、赤松、白樺、ライラック、ラベンダーなどを扱う店、北海道の限定酒を販売する酒店まであるので、北海道土産の購入はここですべて済ませることができる。
地元住民にも人気がある飲食店では鮮度抜群の魚介を使用した海鮮丼や定食をはじめ、スープカレーや味噌ラーメン、帯広名物の豚丼など北海道のご当地グルメも存分に堪能できる。
営業時間は6時~17時。店舗によって異なるが早朝から営業しているので、取れたての食材が目当てなら早めに行くのがおすすめだ。さらに、場外市場内には銭湯「さかえ湯」も13時から営業しているので、買い物のあとはここでひと風呂浴びて旅の疲れを癒やすこともできる。
札幌市の中心部に位置し、100年以上の歴史を持つ二条市場
この場外市場と並んでおすすめなのが、札幌市の中心部にある「二条市場」だ。規模は場外市場よりやや小さめではあるが、すすきのの交差点から徒歩8分の場所に位置し、アクセスの良さは抜群だ。オープンは明治初期の開拓時代。市場近くを流れる創成川付近で石狩浜の漁師が魚を売り始めたのがはじまりだという。
平成19年(2007)にオープンした飲食店街「のれん横丁」では、場外市場と同様に厳選食材を使用した海鮮料理をはじめ、旬の味覚を味わうことができる。もつ焼き、そば、イタリアン、水パイプ専門店など、店の種類も豊富だ。
営業時間は店舗によって異なるが、市場が7時~18時、飲食店街が6時~21時となっている。100年以上の歴史を持つこの市場には、札幌の歴史に詳しい店員や常連客も多い。なかには観光客に二条市場の歴史などをはじめとする様々な情報を提供してくれる人もいる。
周辺の飲食店にはアルコールを提供する、夜間から営業している店もあるので、ここで晩酌も楽しむことができる。市場の向かいには豚丼店、スペインバル、カフェ、ダイニングバー、コーヒー専門店など、多数の個性的な店が営業するビル「M’sEAST」があるので、市場で海の幸を存分に堪能したあと徒歩で立ち寄り、カフェでゆっくりくつろぐといった楽しみ方をする観光客も多い。
なお、二条市場周辺には「さっぽろ雪まつり」や「さっぽろ大通ビアガーデン」など札幌を代表するイベントが開催される大通公園や、その大通公園内にあるテレビ塔、全天候型のアーケード内に多彩な店が並ぶ狸小路商店街など、徒歩で行くことができる人気の観光スポットが多い。
市場から徒歩約6分で行くことができる「千歳鶴 酒ミュージアム」では、「全国新酒鑑評会」で14年連続金賞の栄誉に輝いた北海道を代表する名酒千歳鶴やその仕込み水の試飲、限定酒や酒粕アイスの購入が可能だ。事前予約をすれば工場見学をすることもできる。